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2020/10/01
⽣きたままの体内を観る ⽣体イメージングに強い研究拠点に
〜⼤阪⼤学・ニコンイメージングセンターの開所式を開催〜

⼤阪⼤学と株式会社ニコンは、最先端の光学顕微鏡による研究の⽀援やコミュニティの場として、⼤阪⼤学のキャンパス内に「⼤阪⼤学・ニコンイメージングセンター」(センター⻑:⽯井 優 教授、⼤阪⼤学先導的学際研究機構 ⽣命医科学融合フロンティア研究部⾨)を10⽉1⽇に開設しました。

ニコンイメージングセンターは、世界的にはすでにハーバード⼤学 (⽶国)、カリフォルニア⼤学サンディエゴ校 (⽶国)、キングス カレッジ ロンドン (イギリス)、 ハイデルベルク⼤学 (ドイツ)、キュリー研究所 (フランス)、シンガポール バイオイメージング コンソーシアム など、国際的に評価の⾼い研究機関に設置されており、世界各国の主要な研究機関とニコンの提携によって、最先端の顕微鏡を利⽤した画像の取得や処理、解析などを⾏うことができます。

ニコンイメージングセンターの相互交流の場として、毎年、「ニコンイメージングセンター ディレクターズ会議」が開催されています。各施設の責任者が⼀堂に会し、各施設の活動、成果の報告や、顕微鏡イメージングに関する議論などが⾏われます。

今回、⼤阪⼤学に設置される施設は、微細な構造を捉えるだけでなく、⽣体内の様々な⽣命現象をリアルタイムで捉えるin vivoイメージングを主体としたニコンイメージングセンターとしては初めての施設となります。ニコンの多光⼦顕微鏡、超解像顕微鏡、共焦点顕微鏡、細胞培養観察装置など、最新のソフトウエアを備えた機器が利⽤できる他、画像解析技術の向上を⽬的としたトレーニング・プログラムの提供や共同研究の推進などを通じて、学外(企業も含む)の研究者にも広く公開し、国内のみならず世界的なイメージング研究の拠点となることが期待されています。

さらに、新型コロナウイルス感染症の拡⼤を受け、オンラインによる顕微鏡のリモート操作やユーザーセミナーを実施します。オンラインでの顕微鏡リモート操作は、2020年11⽉から開始する予定です。

本件に関して、吹⽥キャンパスにて記者発表を⾏い、開所式終了後には、センター内の実機で撮影された⽣きた細胞内の画像(ミトコンドリア・細胞⾻格・免疫細胞など)を⾒学いただきました。

⼤阪⼤学・ニコンイメージングセンターの概要説明を⾏う⽯井優教授(免疫細胞⽣物学)

開所式の様⼦

開所式の様⼦

センター⾒学会

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