Di-CHiLD
ユニットの概要
大阪大学とダイキン工業株式会社(以下、「ダイキン工業」)は、大阪大学の先進的な情報科学分野の知見とダイキン工業がもつ空調技術や産業技術の幅広いノウハウを結びつけ、世の中に新たなイノベーションを生み出そうという試みとして、情報科学分野を中心とした包括連携契約を締結しました。本連携により、大阪大学は、ダイキン工業から2017年7月からの10年間で総額約56億円の資金提供を受け、これを有効かつ効率的に活用した、大阪大学の研究者とダイキン工業の技術者による共同研究を含めた新たな4つの連携プログラム(①共同研究・委受託研究②先導研究プログラム③学生研究員プログラム④AI人材養成プログラム)を実施し、これら幅広い取り組みにより、新たな価値を社会に還元することを目指します。
体制
大阪大学とダイキン工業との情報科学分野における新たな取り組み体制
- ① 共同・委受託研究
- ② 先導研究プログラム
- ③ 学生研究員プログラム
- ④ AI人材養成プログラム
① 共同・委受託研究
阪大の研究者とダイキン工業の技術者が空気・空間づくりやものづくりへのAI・IoT活用について、共同で研究を実施。情報化空間デザイン研究分野、スマート工場研究分野、マテリアルインフォマティクス研究分野とし、生活空間の快適性や省エネ性の向上、工業製品の生産現場における次世代システムの構築、未来のものづくりに応用するための新素材の研究などを実施。
② 先導研究プログラム
国際的に卓越した若手研究者の育成を目指す阪大の組織「高等共創研究院」において、情報科学系研究者を世界中から募り、10年間の長期雇用。AI・IoTを活用した暮らしの空間デザインをテーマに、各研究者が自由な発想で基礎研究を実施。研究成果は、定期的及び外部発表前等にダイキン工業に開示(FirstLook)し、開示された研究成果から、協議により共同研究に進むものを選択。
③ 学生研究員プログラム
阪大の情報科学系を専攻する大学院生を学生研究員として雇用。ダイキン工業が当該大学院生のインターンシップを受入れ。当該大学院生の研究成果は、定期的及び外部発表前等にダイキン工業に開示(FirstLook)し、ダイキン工業は開示された研究成果から、協議により共同研究に進むものを選択。
④ AI人材養成プログラム
ダイキン工業において、AIやIoTに精通する技術者を増加させるため、阪大の教員が、IT分野とは異なる研究や技術開発に従事してきたダイキン工業の技術者を養成。